機能性表示食品、監視強化、認知機能で消費者庁、改善指導

 機能性表示食品として昨今注目を浴びている認知機能系商品に対し、消費者庁は115社の131商品に表示の改善を指導した[1]。ほとんどの商品については「届出された機能性の範囲を逸脱した表示」としての指導であったが、3社3商品に対しては「医薬品的効果効能が得られるかのような表示」というより踏み込んだ指導がなされた。

 切り出し表現についても問題視されている。切り出し表現とは、例えば「血圧を下げる機能があることが報告されています」といった機能性の「血圧を下げる」という部分を切り出すことを指す。特保では「血圧が高めの方に」としか言えない中、表現を切り出すことで特保よりより強い機能を想起させてしまう。届け出が比較的容易で人気の機能性表示食品だが、今後は制度を健全なものに保つための「事後チェック」による監視も強化されていくだろう。

[1] 通販新聞社 / 消費者庁、115社に改善指導<「認知機能を一斉監視」> 新たな「事後チェック」スキーム構築 (tsuhanshimbun.com)

ルルレモン(Lululemon)、リコマース事業に参入

ヨガウェア、アクティブウェアを手掛けるルルレモンが、米国でリコマース事業に参入する[2]。いわば、中古・古着事業なのだが、メーカーが買取、販売を行うことで、品質の保証と同時に、サステナブルなショッピングの実現を目指す。米国では物価上昇も激しく、消費者にも中古品のニーズは高い。なお、ルルレモンのリコマースプラットフォームはTroveが手掛ける。

[2] Lululemon trade-in, resell program to launch this month (cnbc.com)

EC企業のリアル接点展開広がる、Snaq.meが初のリアル店舗

丸井やb8taなど、いわゆる売らない店が増えている。おやつサブスクのスナックミーは常設のリアル店舗「snaq.me 清澄白河」を2022年4月23日にオープンする[3]。ECサイトではサブスクリプションサービスがメインだが、リアル店舗では、スナックミーがおススメする数種類のおやつがセットになったポーチ「ディスカバリーポーチ」を用意。ワンコイン(税込497円)でおすすめの7つ種類のお菓子が体験できる。リアル空間をブランドとの出会いの場として展開するEC企業はまだまだ増えそうだ。

[3] おやつのサブスク初のリアル店舗となる「snaq .me清澄白河」 がオープン | リテールガイド (tokubai.co.jp)

イオン、ネットスーパーは平均35.1%成長で750億円に、Amazon提携のライフは96億円

イオングループの ECやネットスーパーなど2022年2月期連結デジタル売上高は1300億円に達した[4]。そのうち主要な事業となるネットスーパーは2020年度以来平均+35.1%成長の750億円に達した。また、ネットスーパー事業で提携をしている英Odecoと次世代型ECの構築に取り組むとしている。

一方、Amazonと提携しネットスーパーを展開しているライフコーポレーションの2022年2月期におけるEC売上高は前期比81.1%増の約96億円だった[5]。

[4] イオンのデジタル売上は1300億円、ネットスーパー売上は750億円以上 | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

[5] EC売上1000億円めざすライフコーポレーション、2022年2月期は81%増の96億円 | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

以上

コマースマーケティング

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