Yahoo!、クイックコマースに本格参入、出前館ネットワーク活用

 Zホールディングスがクイックコマースに本格参入する[1][2]。昨年7月末から「PayPayダイレクト by ASKUL」として実証実験を行ってきたが、1月26日より「Yahoo!マートby ASKUL」名称変更し、サービス拡大する。2022年度中に都内23区全エリアに加え他の一部エリアへも拡大予定。ユーザーが出前館のサービス上で、アスクルが販売する食料品や日用品を中心とした約1500種の商品の中から選択し注文・決済すると、最短15分で商品を受け取ることができる。

[1] 「PayPayダイレクト」から「Yahoo!マート」に 出前館ら、食料品等のクイックコマース本格展開|ECzine(イーシージン)

[2] 通販新聞社 / 「Yahoo!マート」、15分で日用品配達<拡大する?クイックコマースの行方> アスクル、出前館らグループ各社が連携 (tsuhanshimbun.com)

ニールセン、21年のEC利用動向レポート発表、初めて購入するブランドはオンラインが優勢

 ニールセンがオンラインショッピングに関するレポートを発表した[3]。オンラインでは商品を手に取って確認できないことが不利と思われていたが、日米ともに「過去に購入したことのないブランドを購入した」と答えた割合が多くのカテゴリー/消費者セグメントでオンラインが実店舗を超えた。特に若年層の化粧品の購入においては、オンラインで新しいブランドを購入する可能性は高く、実店舗購入と比べると新しいブランドを購入した人は約2倍にも達したという。

 一方で、実店舗での購入においてもオンラインは重要な情報源となっていることが分かった。例えば化粧品では、実店舗で商品を購入した場合、その商品を実店舗で認知したという人が36%を占める一方で、同程度の34%もの人がオンラインで認知したと答えている。

 また、このレポートでは、商品検討時の検索行動についても調査されている。以前より指摘されているが、商品検討の際には価格情報にたどり着きやすいECサイトの検索エンジンが利用されやすい。今回の調査においても、若年層はAmazon、35歳以上では楽天がGoogleやYahoo!を抜き、1位となっている[4]。

[3] ニールセン、2021年の日本におけるEC利用動向を発表 | RTB SQUARE

[4] 商品を検討時に利用するのは18-34歳で「Amazon」が46%、35歳以上で「楽天市場」が52% | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

アマゾンのリアル店舗進出、次はアパレルがターゲット

 アマゾンのリアル店舗進出が拡大している。22年後半には初のアパレル店舗「アマゾン・スタイル」をオープンすると発表された[5][6]。店頭で気に入った商品を選び、画面のボタンをタップし試着を予約。試着室に指定したサイズのアイテムが用意されるとプッシュ通知で試着室番号が表示される。また同時にレコメンドされる商品も試着室に用意される。試着室はマイクロフルフィルメントセンターと連携しており、リクエストから数分で商品が準備されるようだ。イメージ動画は、YouTubeで見ることができる[7]。

[5] Amazon、米で初のアパレル実店舗 22年後半に: 日本経済新聞 (nikkei.com)

[6] Amazon、初のリアルなアパレル店「Style」開店へ ハイテク試着室つき – ITmedia NEWS

[7] Introducing Amazon Style—Amazon’s first physical store for men’s and women’s fashion – YouTube

CARTA、「販促戦略プロジェクト」を始動、企業の販促DXをサポート

 CARTA HOLDINGSは、メーカーや小売企業の販売促進を支援する「CARTA販促戦略プロジェクト」を本格始動する[8]。セールスプロモーションのDIGITALIO(旧Voyage Marketing)、リテール販促のデジクルなど、グループ6社がソリューションを提供し、統合的なサービスを行う。

[8] CARTA HOLDINGS、企業の販売促進を支援する「CARTA販促戦略プロジェクト」を始動 | RTB SQUARE

2年ぶりリアル開催のNRF、D2Cの次はDirect-To-Averter?

 全米小売業協会(NRF)のイベント「NRF 2022:Retail’s Big Show」が二年ぶりにリアルで開催された[9]。基調講演では、コロナ禍を経てECやBOPISなどが進んだことを受け、米IBMのアーヴィンド・クリシュナCEOは独自調査の結果を紹介。「顧客はオムニチャネルを受け入れ、望んでいる」と明かした。

 イベント全体を通して、サステナビリティについての提言も多かったようだ。ウォルマートのような小売をはじめ、サステナブルなサプライチェーン構築を目指すD2C企業なども活発に発言していたようだ。

 またメタバースにも注目が集まっているようだ。消費者(Consumer)の次はAverterへ直接マーケティングを仕掛けるD2Aにチャンス、との声も。果たして2022年はメタバースか?それともリアル回帰か?いずれにせよ新型コロナの動向が気になるところだ。

[9] 22年小売り新潮流、D2Cの次はメタバース内「D2A」?【NRF 2022】:日経クロストレンド (nikkei.com)

【おまけ】ネットで話題、ミニ「呼び込み君」

 スーパーでおなじみの『呼び込み君』のミニチュアバージョン、「スーパーサウンド『呼び込み君』ミニ」が人気だ[10]。SNSへの動画投稿で発売前から話題に。販売予約を始めたところ3日間で完売。1月から再生産が始まったそうだ。販売価格は792円。

[10] スーパー販促音の玩具が大人気 「ポポーポポポポ」: 日本経済新聞 (nikkei.com) 以上

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