7&i、ラストワンマイル戦略のキーワードは「オンデマンド購入」「計画購入」「対面購入」

 セブン&アイ・ホールディングスは、2021年3月から5年間の中計経営計画で「ラストワンマイルDXプラットフォーム」の構築を掲げた。そのプラットフォーム基盤の3つの柱が、「オンデマンド購入」「計画購入」「対面購入」だ[1]。その基盤として、大型&AI倉庫の導入、BOPIS施設の整備、配送料ダイナミックプライシングの活用などのテクノロジーを強化する[2]。

[1] セブン&アイが掲げる「ラストワンマイルプラットフォーム」とは | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

[2] セブン&アイ・ホールディングス、ネットスーパーの大型拠点を横浜市に新設 配送商品のコンビニ受取も検討|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)」

ワタミの宅食、事業改革で成長路線へ

 Uberや出前館などのレストランの出前代行業の成長がとかく目立つが、シニア向け宅食事業も成長が見込まれる市場だ。居酒屋チェーンのワタミが展開する「ワタミの宅食」は、かつては折込チラシなどの紙媒体が中心だったが、2020年よりテレビ通販に本格参入。計画比360%と好調だ[3][4]。今後はBtoBでの販売も加え、事業拡大を狙う。なお高齢者向け食品市場の概要についてはこちらを[5]。

[3] 通販を強化する居酒屋チェーンのワタミ、テレビショッピング注文数が計画比360%で推移 | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

[4] ワタミ/宅食のテレビ通販好調/計画の3.6倍で推移 | 通販 | 日本流通産業新聞 | 日流ウェブ (bci.co.jp)

[5] 高齢者向け食品の市場規模と2025年予測 | Care Show Japan (care-show.com)

BNPL市場を狙うプラットフォーマー、果たして日本に定着するか?

 プラットフォーマーが消費者向け金融にビジネス拡大を模索している。その中の一つがBNPL(Buy-Now-Pay-Later)サービス。いわば、後払いだ。PayPalが先行するが、それに続きアップルがゴールドマンと共同で参入の動きを見せている。日本ではヤフーが「ゆっくり払い」をスタート[7]。クレジットカード会社が提供している分割やリボ払いがある中、果たして定着するか。 なお、プラットフォーマーは消費者向け金融サービスを取り込むためのアライアンス/買収を日本国内でも進めている[8][9]。

[6] アップルとゴールドマン、後払い式の決済サービスを計画-関係者 – Bloomberg

[7] 「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」「LOHACO」、支払期限が2か月後の後払い決済「ゆっくり払い」を導入 | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

[8] モバイル決済、乱戦模様 グーグルがプリン買収合意: 日本経済新聞 (nikkei.com)

[9] 激動の金融業界 銀行も証券も、お金そのものも変わる: 日本経済新聞 (nikkei.com)

ZHD、食品ECラストワンマイルにグループ総括用、オイシックスは付加価値で勝負


 Zホールディングスがグループの配送網を総活用しEC事業の拡大を図っている。特に、配送が難しいとされる食品ECにも積極的に取り組んでいる[11]。ZHD傘下のデリーはスーパーの買い物代行事業も手掛ける[12]。対するアマゾンは、Amazonフレッシュサービスを刷新。ライフ/バーローと協業のネットスーパー事業に加え、サービスエリア内最短2時間配送を可能にした[12]。一方、食材専業のオイシックスは、これまで捨てられていた食材を活用する「Upcycle by Oisix」サービスをスタート[13]させるなど、商品の付加価値で勝負する。

[10] 最短15分で食品や日用品をお届け、Zホールディングスがアスクル・出前館と協業 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

[11] ZHD系が買い物代行  スーパーと連携、配送30分 :日本経済新聞 (nikkei.com)

[12] 最短2時間で生鮮食品を配送、アマゾンがプライム会員向け「Amazonフレッシュ」を刷新 | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

[13] オイシックス・ラ・大地、食品ロス解決商品の販売を開始 3年以内に20億円超のマーケット目指す:MarkeZine(マーケジン)

以上

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