今回の注目は、やはりYahoo!とLINEの統合、Pay統合でコマース領域の台風の目に

Yahoo!とLINEの統合がいよいよ本格化へ[1][2]。PayPayとLINE Payとの統合も発表され、PayPay/LINE連合がスーパーアプリ化も加速されるだろう。また、統合の発表の陰では、LINEのステップメール対応機能の発表あり[3][4]、LINEのコミュニケーション×マーケティングプラットフォームの機能も充実。LINEミニアプリは流通・小売も注目しており[5]、いよいよお買い物に欠かせない存在に。

[1] ヤフーとLINEが経営統合 3億人超の新経済圏、4つの勝機:日経クロストレンド (nikkei.com)

[2] ようやく統合完了のZホールディングスとLINE、遠のいたGAFAの背を追えるか | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

[3] LINE公式アカウントから「友だち」追加を開始条件に自動でメッセージを配信できる「ステップ配信」機能の提供を開始 | ニュース | LINE株式会社 (linecorp.com)

[4] LINE公式アカウント、「ステップ配信」開始 運用負荷増やさず適切なコミュニケーション設計を実現|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)」

[5] いなげや/「LINEミニアプリ」導入、ダイナミックプライシングも | 流通ニュース (ryutsuu.biz)

宅配ビジネス各社全国ネットワークを目指す一方で、コミュニケーションはテレビの時代に

 ウーバーをはじめ、宅配ビジネス企業の全国展開が進んでいる[6]。同時に各社集客媒体としてテレビへの大型投資も進む[7]。もともと主力であったリスティングやアフィリエイトから、テレビによるブランディングやCXの時代に突入したともみることができる[8]←これPRです。

[6] ウーバー、料理宅配を全国拡大 外食の業態転換加速も: 日本経済新聞 (nikkei.com)

[7] ウェブ広告を「半減」 出前館はテレビCMでなぜ成功したのか:日経クロストレンド (nikkei.com)

[8] LINE経由の売上を47倍に!「銀のさら」が電通アイソバーと取り組んだ、価値の伝わるCX設計 (1/3):MarkeZine(マーケジン)

コロナの時代の売れ筋商品、カテゴリーレベルでは見えない隠れたニーズに商機

 コロナ禍で売り上げが伸びた在宅ワーク用デスクも、当初は簡易型、今は高級タイプが売れるのだそうだ[9]。また百貨店が不調にもかかわらず、美術・宝飾・貴金属が伸びたりと[10]、コロナ消費のトレンドは刻刻と変わる。コスメも不調だが、肌トラブル市場は成長[11]と、新たなニーズも生まれている。今後もコロナの消費トレンドには目が離せない。

[9] 通販新聞社 / 有力ECに聞く「コロナ禍の1年」、在宅時間の増加に対応した施策も (tsuhanshimbun.com)

[10] データで探るコロナと消費(上) 二極化する売れ筋価格  高額品堅調 格差拡大映す :日本経済新聞 (nikkei.com)

[11] 機能性化粧品、敏感肌市場は前年比約6%増予測 コロナに関連し肌トラブル増加で需要が拡大/富士経済調査|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)」

流通DXは続く…ネットスーパー再び、CRMにも注力

 コロナ禍で流通のDXは続く。配送網の整備が難しいネットスーパーにも、このコロナで再び注目が集まる[12]。またウォルマートは会員費を支払うと食品を含む配送料が無料になるプレミアムロイヤルティプログラムを本格導入する[13]。また、流通DXは欧米の事例を参考にすることが多いが、イオンは中国モデルを参考にしているとのことで、興味深い[14]。

[12] ウォルマートに先行 驚異の地方ネットスーパー5つの成功条件:日経クロストレンド (nikkei.com)

[13] ウォルマートも導入した「プレミアムロイヤルティプログラム」とは? 顧客リピート化を生み出すインサイトとその効果を解説 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

[14] (DX TREND)イオン、中国モデル逆輸入  現地で顔認証レジやライブ通販 :日本経済新聞 (nikkei.com)

新サブスクサービス登場…ニーズとリソースの絶妙な組み合わせに商機

サブスクリプションモデルは当初注目度が高かったもののその難しさも明らかになってきており、昨今撤退する企業も散見される。そんな中、新たなサービスが注目されている。ポイントはとニーズとリソースのバランス。在宅の趣味ニーズとインストラクターのニーズをマッチさせた音楽レッスン[15]や、高単価だけど使いたいのは少しだけ、という香水に着目したビジネス[16]などがそれだ。よりビジネス的な観点でサブスクモデルのポイントを解説している動画がちょうどアップされている。興味ある方はぜひご覧あれ[17]。

[15] 毎月会員3割増 オンライン音楽レッスンという「金鉱脈」:日経クロストレンド (nikkei.com)

[16] コロナ禍で会員数7倍以上 「香水サブスク」が若者に受けるワケ:日経クロストレンド (nikkei.com)

[17] サブスク(サブスクリプション)のやばいビジネスモデルの全貌を公開します! 検討している方、必見です! vol.9 – YouTube

進むネット通販の法整備…ECショップに求められるコンプラ意識、気になるアフィリエイトの今後は?

 消費者保護のためのネット通販の法整備が進む。違反企業に対して国はより強い指導を行うことが可能に[18]。ECショップも法に則ったビジネスを行うことを心掛けなければならないし、また法知識も必要だ[19]。しかし、ECに対しては締め付けだけでなく、行政からの期待も多い。環境への取り組みがその一つだ[20]。直接消費者と繋がれるECは、様々な無駄の削減の切り札になると期待されている。

 ECのビジネス環境が激変する中、気になるのが集客の柱の一つであるアフィリエイト広告の今後。今週まとめ記事が掲載されていたので、興味ある方はぜひ一読されたい[21]。

[18] ネット通販 モールに網 消費者庁、安全な取引へ新法  国が販売停止の要請も :日本経済新聞 (nikkei.com)

[19] 〈進む通販企業の法律武装〉 北の達人は対策室設置、はぐくみ社に勝訴 | 通販 | 日本流通産業新聞 | 日流ウェブ (bci.co.jp)

[20] 消費者庁/食品ロス削減を表彰/EC活用のプラットフォーム2団体も | 行政団体 | 日本ネット経済新聞 | 日流ウェブ (bci.co.jp)

[21] アフィリエイト市場は3258億円の見込み(2020年度)、ITPによるクッキー制限、ヤフーの広告出稿厳格化など環境変化の1年 | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

世界のECをけん引するShopify、日本的ネット通販モデルにも対応へ

 世界中のECで活用されているShopifyだが、実は日本のECには向いていない側面があった。それが定期購入。この定期購入のモジュールが各社からリリースされてきている[22][23]。これで日本でもShopifyの採用が進むのではないか。機能の充実と同時に、サポート体制や協力企業サービスもさらに充実[24][25]。TikTokとの連携[26]も発表され、勢いが止まらない。

[22] GO RIDE 、Shopifyでサブスクオプションが追加できる日本向けECソリューションを開発|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)」

[23] Shopifyアプリ「定期購買」リリース 公式の定期購買APIや日本語の管理画面に対応|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)」

[24] Shopify日本法人、2020年の成長率を発表 Shopify Plus専属チーム立ち上げ予定とも|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)」

[25] Shopifyテーマのカスタマイズについて 基本的な話 ~ マニアックな話【Shopify エキスパート2社対談 】|ECのミカタ (ecnomikata.com)

[26] ShopifyとTikTokが連携 アプリインストールでShopify管理画面から動画広告出稿可能に|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)」

以上

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